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ソーシャル★マーケティングの教科書 改訂版

セミナー開催にかかる費用の相場って?

 投稿日時:
 最終更新日時:2015/03/16 20:03

この記事は約 6 分で読めます。

大丈夫、あなたなら出来る! 
ソーシャル・マーケティング協会 代表理事の白鳥友康です。

主婦?貯金

 

セミナー開催のポイントの続きです。今日は「セミナー開催にかけられる予算」についてです。この予算も「セミナー開催の目的」が本当に大きく影響してきます。何度もお伝えしていますが「セミナー開催の目的」は大きく分けてこの5通りです。

○新規見込客の獲得
○見込客への商品・サービスの販売
○セミナー単体での収益
○既存客へのサポート、フォロー
○パートナー企業へのノウハウ提供

この目的に応じて予算を決めていきましょう。しかし、予算は多いに越したことはありませんが、それだけでは十分ではありません。お分かりかと思いますが…

ビジネスとして開催するのであれば、やはり採算はしっかりとチェックしておきたいところですよね。正直なところ、ほとんどコストを掛けずに開催している。または、開催したい。というのが本音ではないでしょうか?

しかし、販促目的のセミナーであれば、ある程度の予算を割いて集客をしていくことが、最終的に商品の販売数が増えるなど、費用を回収できる確率をアップすることにもなりますね。

ここで、セミナーを開催する際に発生してくる主な費用を紹介しておきますね。

○会場費
・会場そのものレンタル代金
・プロジェクター、スクリーンなどのオプション料金
・etc..

○当日掛かる費用
・配布資料の印刷代
・当日の飲み物、弁当代など
・etc..

○広告費
・各種媒体への広告出稿
・リスティング広告などへの出稿
・ニュースリリース配信費用
・etc..

○人件費
・講師への講演依頼費
・当日のスタッフ
・会計管理スタッフ
・事務連絡スタッフ
・etc..

○その他
・各種サービス利用代金(決済サービス、メールフォームなど)
・懇親会の費用(実費の場合あり)
・会場までの交通費(講師、スタッフ)
・etc..

 

この中で、もっとも予算に与える影響が大きいのは3つ。「会場費」「広告費」「講師への講演依頼費」です。

定員が多いセミナーの場合は、スタッフの人数も増えるので「スタッフ人件費」も確認しておくと良いです。それぞれ、補足していきましょう。

まずは【会場費】について。

当然ですが、大きな会場ほど高くなります。定員に応じて大きな会場を借りることになりますので、「最低、何人集客できたら黒字になるか?」をしっかりとチェックしておくことが大切です。

「セミナー参加費の決め方」でもお伝えしていきますが「会場費」と「参加費」は相互に影響を与える要素なので、しっかりと「セミナー開催の目的」と照らし合わせながら決めてください。

次に【当日掛かる費用】です。

セミナー参加費が高額であったり、セミナー講演時間が長かったりする場合は、休憩の際に、コーヒーとお茶菓子を提供すると良いでしょう。また、お昼にお弁当を提供する場合などは、その費用も計算にいれておくべきです。

お弁当は配達してくれるサービスも多いですが、1人あたり1,000円程度は掛かりますので、お弁当を提供する場合は、予算をしっかりチェックしましょう。

また、意外に気が付きにくいコストとして、セミナーのスライド資料の印刷代があります。長時間に渡るセミナーの場合、スライド資料も多くなりますから、印刷するコスト、そして、印刷に必要な時間、製本する時間など、考慮にいれておきましょう。

次は【広告費】です。

セミナー開催の目的が「既存客へのサポート、フォロー」「パートナー企業へのノウハウ提供」の場合、広告費を使うことは少ないかもしれません。

しかし、「新規見込客の獲得」「見込客への商品・サービスの販売」「セミナー単体での収益」がセミナー開催の目的である場合は、広告費をかけて集客を強化すると良いです。

「広告費がいくらまで掛けられるか?」について知りたい人も多いと思いますが、これは、「一人参加者を集客すると、どれくらいの利益が見込めるか?」が重要になってきます。

このあたりは、ライフタイムバリュー(生涯顧客単価)の説明になるのですが、長くなるので割愛します。Google先生に聞いてみてくださいね。

また、自社メディアやソーシャルメディアを活用して集客する場合は、広告費という名目でのコストにはならないかもしれませんが、記事を投稿するなどして告知をする人件費として現れてくるので確認しておくと良いですね。

次に【人件費】です。

人件費に影響を与える最も大きな要素は「講師への講演依頼費」です。特に著名な講師を招く場合は、数十万円以上の金額になりますので、予算をしっかりと管理したいところです。

あなた、もしくは自社の社員が講師をする場合は、安く抑えられますが、自分が稼働した時間もコストですので、その労力に見合う収益が作れるように考えておきたいですね。

先ほども少しお伝えしましたが、定員が多い場合はセミナー会場が大きくなりますので、スタッフの人員も増やす必要があります。数百人規模のセミナーであれば、アルバイトの採用も検討した方が良いです。

ただ、ほとんどの場合は、セミナー参加者の中からボランティアをお願いしたり、個別に友人知人にお願いしたりすれば、意外となんとかなってしまったりします(笑)

 

最後は【その他】の費用についてです。

注意したいのは、「懇親会費」「交通費」の2つ。懇親会は、参加者から希望者のみ参加として、参加者から実費を別途で徴収することも多いです。

ただ、人数が多い場合は、参加者の移動を無くすために、ケータリングを利用したりします。また、高額セミナーの場合は、懇親会費も参加費に含まれていることも多いので、コストとして計算しておきましょう。

交通費については、会場が遠方の場合は、スタッフが移動する必要がありますので、その費用が掛かります。また、遠方から講師に来てもらう場合には、講演依頼費の他に交通費として実費をお支払いするのが通常です。

いかがですか?

セミナーの予算って、意外と気が付きにくい部分も多いですよね。定員、予算、セミナー開催の目的、様々な要素がからみ合って、それぞれが決まってきます。

でも大切なのは「セミナー開催の目的」を見失わないこと。これが、すべての要素を決める基準になります。あまりお金を掛けたくないからと無条件に一番安いプランで進めないようにしてくださいね。

最後までお読みいただいて、ありがとうございます。

白鳥友康

カテゴリ - ◇雑談
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